エコスキー場とは?

yukizo2005-10-29

29日〜11月6日まで「白馬環境ウイーク」というイベントが初開催されました。http://www.tagayasu.com/econet/ ウインターリゾートとして地球温暖化や環境破壊について考え、将来の白馬と環境との関係を模索していこうとの試みである。
 今日はその1イベントである「私たちが考えるエコスキー場とは!?」という題目のシンポジウムが五竜エスカルプラザで開催され参加してきました。国連環境計画では50年後には地球温暖化によって気温が上昇。標高1500M以下のスキー場は滑走が出来なくなるとか。そうすると日本のスキー場の殆どは絶滅し、47においても一番上の1コースのみの滑走となるのだ。
 2〜3年前よりゴルフをやるようになったが、コースの芝は人口芝のように均一で綺麗だ。でも池の水はどこのゴルフ場でも汚い。今現在、新しいゴルフ場の新設はあまり聞かないが、バブル期には資本力さえあればゴルフ場開発はいくらでも出来ていたらしい。スキー場も森林を伐採して造成してリフトや雪上車の廃油を撒き散らせている。私自身10年ほど前まではあまり環境について考えたことなどなかったが、ここ数年は非常に気になるところ。深夜の駐車場は仮眠のためエンジンの排気ガスが充満していて、ゲレンデ内は大きな音楽が流れている。圧雪車の車庫の前は雪が解けると油だらけ。以前、ボードのワックスをゲレンデでよくはがしていたが、最近はちょっと気が引ける。
 さて、このシンポジウムだが総勢50名程の参加者と各スキー場の社長、老舗旅館のオーナー、大学教授なども参加。各スキー場にて現在どのような環境対策をしているのか。についてはどこのスキー場もまだまだ具体策はないようだ。みなさん気にはしているが実際、収益性を考えると環境保護とゲレンデ開発とは水と油。五竜スキー場では電力を自家発電化していくようだが、動力は重油らしい。水力発電は凄くエコのようだが、実は白馬の清い水にとっては良くないそうだ。47ではスタッフの弁当にて割り箸を使わないようにしているが些細なことである。参加者の一人が提案していたがスキー場ごとにシャトルバスを運行するシステムを見直して白馬村で統一して各スキー場をめぐるシャトルバスの運行は出来ないのか?とおっしゃっていたが私も同感である。私が以前行ったスイスのスキー場ではベースの町の手前でマイカーは乗り入れられなくなり、街中は電気自動車のみ走行可能可であった。白馬の場合、それは難しいかも知れないが自家用車、商用車が無駄に走り回っているのが現状である。
 私は仕事柄、夜間に圧雪車に乗ることがある。朝一は整備された綺麗なバーンも夜間に雪を掘り返し、移動させフラットなバーンを作るのだ。パークやハーフパイプにしても人が遊ぶためには自然物である雪を機械力によって随分人工的に手を加えているのだ。うちの家の庭には雑草がボーボーとはえるのに、ゴルフ場には雑草が見当たらない。
 せめて自分の子供の代まではウインタースポーツが楽しめる環境を維持したい。とりあえず今シーズンはスクールスタッフによる47場内清掃は継続して行い、自分自身は車の無駄なアイドリング運転はやめておこう!