登山の本番
8月、どこの家庭でも家族旅行の計画を立てるのだが、我が家は昨年より決まっていた。
昨年の夏休み、なぜか息子が「富士山に登りたい!」って言い出したのだ。たぶん「飛び出せ科学くん」でやっていたからだと思うが。
昨年、さっそく行ってみたのだが、大雨の為、5合目までもたどり着かなかった苦い経験が。
さて、不十分ながらトレーニングを積み、2日間の富士山登山が始まった。
私も初体験であるが、地元白馬からわざわざ富士山に向かうことを素直に喜べないとこもある・・・。
ハイシーズン中はマイカー規制の為、麓よりシャトルバスで5合目まで。そこからの登行開始。天候は今一つ。4ルートある登山道の須走コースからの登行。6合目までは樹林の中の登山道であったが、それ以上は植物が乏しくなり、火山っぽい景色。景色と言っても雲が多く、眺めは悪い。
6合目・7合目と各ポイントには茶店兼山小屋がある。その都度、いっぷくである。
そこには不思議なおでんの看板があった。息子がおでんを買ってきたけど、普通にHOTであった。
上部に行けばペットボトル500円。カップめん600円。トイレ200円・・・。お金さえ払えば不自由がないのが富士山。
通常5時間コースを7時間かけて本8合目の「江戸屋」という山小屋に夕方到着。本当に山小屋であった。部屋はなく、天井裏のスペースで寝袋で寝る。一人1畳もないであろうスペースで荷物置き場もない。トイレは宿泊者でも100円。もちろん洗面所・風呂なんてないし、夕食はお決まりのカレーライス。やることもないので7時過ぎに就寝。
夜中の1時頃より騒がしくなり、よく寝られなかった。私たちはご来光のギリギリに起きて、山小屋玄関でご来光を拝む。
雲海だらけ。
ご来光はめったに見ることはないけど、雲海はいつも見ているのでそんなには感動がなかった。それよりも寒かった。
9合目あたりである。ガレ場が続き、傾斜もきつい。
富士山登山の客層は白馬なんかに比べると若い方・ファミリーが目立つ。山ガールもいっぱい。だから素人っぽい方が多く、非常に苦しそうにしている人がいっぱい。息子もまさにそんな感じ。私にとっては楽勝!!
またまた2時間遅れで山頂に登頂しました。
聞いていた程、人は多くなかったです。きっとご来光を山頂で迎える方はとっくに下山しているのでしょう。
お鉢です。正面の奥が観測所のあるところで本当の山頂らしいです。
私らは時間がないのでお鉢めぐり一周は断念。時間もそうだけど気力もなかったので。
須走コースの帰り道は砂道なので小走りで下山ができます。
が、そこで私の肉体は急変。ハプニングが。高山病なのか頭痛が爆裂して死にそうな状態です。息子は登りと打って変わり元気いっぱい走って下山。私は両手に杖を突いてパッと見で80歳位のじいちゃんみたいになってしまった。
実は先日の白馬乗鞍岳、乗鞍岳大雪渓、今回の富士山と1週間のうち5日間も高所に居たにも関わらず、高山病なのか?
やっぱ、山をなめたらあかん!!